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千葉県浦安市役所さま


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外出支援の助成にATM受取を活用!業務効率化&住民の満足度向上に貢献

自治体や企業から個人への送金業務を効率化する、セブン・ペイメントサービスの「ATM受取」。セブン銀行ATMで原則24時間365日、現金や電子マネーを受取ることができるサービスです。

千葉県浦安市役所さまには、高齢者や障がい者を対象とする外出支援の助成において、ATM受取をご活用いただいています。利用者がセブン銀行ATMから、交通系ICカードに直接チャージして外出支援のための助成を受けるこの仕組みは、導入初年度にもかかわらず、住民の皆さまから好評のようです。利用者にとっては、手続きにかかる時間や手間が減るとともに、職員についても業務時間の軽減につながっているといいます。

障がい福祉課の氏次裕司さんと、高齢者福祉課の原翔太さんに、セブン・ペイメントサービス 営業部の渡邉謙次郎と共にお話を伺いました。

外出支援の助成金をATMから交通系ICカードにチャージ
――まずは、浦安市の特徴について教えてください。

浦安市役所 福祉部 高齢者福祉課 高齢者福祉係 原翔太さん

原:浦安市は、元々漁師町として栄えた地域です。高度経済成長期に始まった海面埋立事業によって市の面積が広がり、東京都に隣接する住宅都市、さらに東京ディズニーリゾートを有するアーバンリゾートとして発展してきました。現在の人口は17万人を超えています。

全国平均と比べて65歳以上の人口割合は少なく、比較的若い世代が多い構成です。一方で、地域によっては高齢化が急速に進んでいて、老年人口の割合は年々増加しています。

――どのような業務にATM受取を導入していますか?

浦安市役所 福祉部 障がい福祉課 給付係 氏次裕司さん

氏次:障がい福祉課と高齢者福祉課がそれぞれ実施する、2つの外出支援事業でATM受取を活用しています。外出の機会を増やすことを目的として、年度ごとに障がいのある方は3,000円、高齢者の方は5,600円を助成する事業です。対象者はセブン銀行ATMを通じて、助成金をご自身の交通系ICカードへ直接チャージできます。
手作業の多さと確認に多くの時間を要していた
――ATM受取の導入前は、どのように助成していたのでしょうか?
氏次:障がい福祉課では、まずご本人に交通系ICカードへ3,000円以上をチャージしていただき、その領収書を申請時に提出していただいていました。職員がチャージ内容を確認し、不備がなければ銀行口座へ3,000円を振り込む、いわばキャッシュバックの形です。

原:従来、高齢者福祉課の外出支援では、交通系ICカードへのチャージという選択肢はありませんでした。70歳以上の方には、「高齢者福祉乗車券」と呼ばれる回数券タイプの紙の券を配布し、市内バスの乗車時に利用していただいていました。現在は、交通系ICカードへのチャージか、高齢者福祉乗車券のどちらかを希望に応じて選べるようになっています。
――高齢者福祉課の外出支援で交通系ICカードへのチャージを採用していなかったのは、どういった理由からですか?

原:制度の対象となる70歳以上の高齢者は、現在およそ2万5,000人にのぼります。チャージの領収書や銀行口座の確認・管理といった事務作業を課内で処理するのは、現実的ではありませんでした。
――確かに、相当な業務量になりそうですね。

氏次:外出支援の助成は毎年実施している認知度が高い事業で、他の助成より利用者が多いのが特徴です。障がい福祉課だけでも年間3,000人を超える方が申請します。この規模でも事務作業に相当な時間がかかりました。

実際の事務作業では、領収書を添付した申請書を受取り、金額や日付、口座情報を1件ずつ確認します。記載が不鮮明、または誤りがある場合は、電話で確認を行い、再提出をお願いする必要があります。連絡がつかない場合は入金が遅れることもあり、職員の業務時間だけでなく、利用者にも不便が生じていました。また、利用者に一旦3,000円を立て替えていただき、その後に振り込む仕組みのため、できるだけ早く助成したいという思いもありました。
ATM受取で職員も利用者も嬉しい、スピーディーな体制へ
――ATM受取の導入にあたり、他のサービスとも比較されたのでしょうか?

原:他の自治体では、独自の交通系ICカードを発行し、対象者に配布する取組みも見られます。浦安市でも同様の仕組みが導入できないか検討しましたが、システム開発にかかるコストが大きく、実現には至りませんでした。

その後、ほかの選択肢を探す中で、セブン・ペイメントサービスさんのATM受取を知りました。導入を決めた最大の理由は、交通系ICカードに直接チャージする方法で受取れる点です。

――具体的には、どのような流れで助成金を受取るのですか?

氏次:対象者が電子申請などで浦安市に申請すると、後日申請者宛に圧着式のハガキが届きます。ハガキに記載された番号をセブン銀行ATMの画面に入力し、交通系ICカードをセットすると、所定の金額がチャージされる仕組みです。浦安市内だけでなく全国のセブン銀行ATMで受取可能です。

申請者自身のICカードに直接チャージできるため、申請書の記載情報を減らすことができたほか、領収書の確認、銀行口座の管理といった作業が不要になりました。
――導入はスムーズでしたか?

氏次:障がい福祉課の外出支援事業は、セブン・ペイメントサービスさんと相談し、新年度を迎える前の2月と3月にトライアル導入を実施しました。年度末は申請数が少ない時期でもあり、スムーズに導入を進めることができました。しかし、新年度に入り申請が急増すると、「チャージがうまくできない」という問合わせが相次ぎました。

長く続いてきた事業だけに、変更に戸惑う利用者が想定以上に多かったようです。とはいえ、チャージ金額を立て替えて領収書を提出する手間や、口座への振込みを待つ時間が削減され、ハガキが届けばすぐに、原則24時間365日いつでも受取れるという利便性は高く評価いただいています。ATM受取の利用方法がわからない場合は、セブン銀行ATMの備付けインターホン(電話)で操作方法を聞くことができるので、徐々に慣れていただけると思っています。

また、庁内においても、領収書確認や口座管理が不要になったことで、職員の作業時間は大幅に軽減されましたし、これまで助成までに約2ヶ月かかっていたところが、現在は最短約1ヶ月に短縮されています。
作業時間軽減で実現したデジタル化が、外出支援の使いやすさを後押し
――高齢者の外出支援では交通系ICカードへのチャージを選べるようになって、どのような変化がありましたか?

原:最も大きな改善点は、利用者の利便性が向上したことです。これまでの高齢者福祉乗車券は、100円や10円が綴られた回数券形式で、必要な分をちぎって使用する仕組みでした。小さな券を扱いづらい方や、バス乗車時に後ろに並ぶ人を気にして焦ってしまう方も多く、不便だという声が寄せられていました。また、市内のバス以外では使用できない、という点も課題でした。

交通系ICカードへのチャージを選べるようになったことで、これまでの不便さや課題が解消され、バス以外の交通機関でも利用可能となりました。利用者からは「使いやすくなった」と好評で、今年度は約8,400人が交通系ICカードへのチャージを選択しています。「次はチャージを利用したい」という声もあり、来年度はさらに利用が増える見込みです。また、思わぬ効果として、市内のバス会社からも「紙の券を回収して数える手間が減り助かっている」との評価をいただいています。
――受取方法などに関する問合わせはありましたか?

原:障がい福祉課と同様に、「チャージができない」という問合わせが一定数ありました。また、「セブン銀行ATMがどこにあるのか」という質問も多かったですね。ATMはコンビニエンスストアのほか、商業施設や駅にも設置されていますが、対象者が多いため、一箇所に集中しないように住所を伺い、最寄りの設置場所を案内するなどの対応を行いました。
――セブン・ペイメントサービスからはどのようなサポートがあったのでしょうか?

セブン・ペイメントサービス 営業部 渡邉謙次郎

渡邉:利用者の方ができるだけスムーズに受取れること、そして職員の皆さまの負担を減らすことを意識してサポートしています。導入前にはセブン銀行と協力して、市内のセブン‐イレブン店舗のスタッフにATM受取についての案内資料を提供しました。利用者が迷った際は、ATM横の備付けインターホン(電話)から問合わせできることを案内してほしいとお伝えし、住民・店舗側双方が戸惑うことのないように準備を進めました。

氏次:導入準備の段階では、渡邉さんにATM受取を導入している他の自治体を紹介していただき、実際の運用や導入経緯を直接伺えたのが大きな助けになりました。自治体が民間サービスを活用する際には、法的な根拠を明確にする必要があります。その点で、他の自治体の事例やアドバイスを共有してもらえたのは非常に心強かったです。

渡邉:ATM受取をはじめ、当社のサービスは、これまで多くの自治体さまに導入いただいています。先行事例をもとにご案内することが役立つと考えており、自治体間で情報を交換しやすい環境を整えることも、私たちの支援の一部だと捉えています。
――最後に、ATM受取に期待することを教えてください。

氏次:福祉の分野にはさまざまなサービスがあります。その中でも、交通系ICカードとの親和性が高い事業については、ATM受取を広く活用できる可能性があるのではと感じています。セブン・ペイメントサービスさんには今後も色々とご教示いただきたいですね。

原:セブン銀行ATMの設置がさらに増えれば、利便性は一層高まると思います。浦安市内での設置拡大を期待しています。

渡邉:ありがとうございます。今後もATM受取をより活用していただけるよう、しっかりサポートしていきます。今回の取組みのほか、「妊婦のための支援給付」や「給付付き税額控除」など、浦安市以外の自治体さまでの導入事例もあります。今後もATM受取の活用を幅広く推進していきますのでぜひご期待ください。

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